久留里昔物語
 
原作者、一筆太郎  

 
     平成が終わろうとしている、
 
今から100年たったらのお話です。 


 

    ここ、久留里の水は名水百選に
選ばれています。 
     
      清澄・三石山から降った水が
天然地下水を通ってくる水です。

第一話 お茶屋さんがした事 
第二話 人口が249人だった
第三話 心優しい商店主 
第四話 月に2回久留里を訪れていた女性 
第五話 四季折々の久留里 
第六話 久留里商店はすごい! 
第七話 超一級品の対応する店員さん 
第八話 久留里に隠された謎 
第九話 紅茶で旅人のこころを癒していた 
第十話 これぞまさしく久留里商人
続編   激動の久留里
 
1 .物語の実在する人物
2. 一筆太郎プロフィール
3. 夢の世界へタイムスリップ
4. 一筆太郎の人物


第一話



久留里の伝説は人から人へ伝わっているのじゃ!
インターネットが始まった間もないころの平成30年頃、久留里はそれは〃人間味のあふれていたところだった。
町は緩やかに時を忘れるような、生活をしていた。

お茶屋に顔を出せば一杯飲んで行けと見ず知らずの旅人に、急ぐな安心の旅をと、無料でお茶を飲ませていた。
それはそれは本当に美味しいお茶だったそうだ。

旅人は元気をもらって城に向かって行ったそうだ。
後にその事を一生涯忘れる事なく立派な人になったそうだ。
お茶屋がした事は人を案ずる立派な事だ。

このお茶屋はお茶の出し方に隠された、人を引き付ける、心を安定させる技をもっていた。
それはお茶にたいする日々の研究と努力があったに違いない。
人々から愛された超一級品のお茶屋だった。
連日このお茶屋を目指して多くの人が訪れていたそうだ。

このように久留里には心優しい人が大勢いたんだ!


烏天狗のように一本下駄を履いて町を闊歩している人もいた。
商店主は闊歩出来るように教えていたそうだ!

駅前の観光交流センターにいけば、久留里の事を教えてくれる美女がいたんだ。
それはそれは丁寧に教えていた。
久留里城近くに住んでいた、侍みたいな男も、理屈ぽっく教えていた。

今じゃ、ロボットが教えている。砂をかむような味気ない話しじゃないか。

久留里城に行く途中の呉服屋の塀は昔ながらの石垣で見事なもんじゃった。
その頃はまだお屋敷が数多くのこっていたんだ。


第二話



久留里城の下にはお城に仕えた田丸家があり、庭には上側と下側に池が2つあった。
侍が出てくるような、それはそれは立派なお屋敷だった。
お屋敷から出る湧き水は人々が水を汲みにきていたそうだ。

当時お屋敷を守るために3人の女性が掃除をしていた。
侍みたいな男は火縄銃をもって玄関わきにいて、見ず知らずの人が来た時に応対していたそうだ。

他県の人まで、当時は車で久留里に来て楽しんでいた。栄えていたところだった。
今じゃ、背中に器具を付けて空を飛んでくるようになった。情緒もなくなったな!

今は10万人もいるが、当時の久留里の人口は249人、だが世の中が休日となれば、にぎわっていた。城下町らしいだろ~。
何しろ元気な町だったそうだ!また久留里は美男、美女が多く住んでいたそうだ。
よそからお嫁さんを探しにきていたそうだ。


第三話



町の商店は「まちゼミ」と称して自分たちが習得したものを、無料で人々におしえていた。
心優しい商店主がおおかったんだ。
店主ときたら、店は女に任せて人の世話ばかりやいていたそうだ。

久留里は生活するのになんでもあった。
銀行、郵便局、さかなや、呉服屋、お茶屋、病院、電気屋、そのほかなんでもあったそうだ。
久留里の人は久留里以外に行くことが少なく、すべて生活ができたそうだ。

久留里が良くて遠くから毎週来ている人も数多くいたそうだ。買い物も久留里でしたそうだ。
よく観光地に行くと観光客用に金額が高いところもあるだろう。

久留里はちょっと違うぞ!
商店の良いところは、観光客にも地元の人と同じ値段で販売している事だ。
時には地元の人より、厚く応対している。損していないかとお客が心配するほどだったそうだ。


第四話



月に2回隣町から電車とバスを乗り継いで久留里を訪れる女性がいたそうだ。
ゆったりとした足取りで街並みを歩いて、買い物を楽しんでいた。
久留里の人間性にひかれ、ほかのどこよりも楽しく過ごせるところだったそうだ。
久留里はこのような人に大切に守られていたのかもしれない。

久留里は大変おおらかな人が住んでいたそうだ。
生活に余裕があったから、学問があったから、頭が良かったから、健康だったから、
もしかすると自然の美味しい水を飲んでいたからそうなったのかもしれない。
未だに解明されていない、城下町に隠された謎である。


第五話



四季折々の景色を見ながら街並みを歩くことが出来た。
水も四季同様にさわやかな味わいがあった。
人とのすれ違いも、にこやかに挨拶も交わしていた。

秋になれば枯れ葉が街並みを鮮やかに演出してくれた。
そんな中、四季を問わず、美味しいアイス氷を食べる楽しみもあった。
ホット的な久留里であった。

今は歩く事さえしないで、みんな上空を飛んでいる。
上からの目線で久留里を見ている。
街並みを歩いての目線はもうなくなっている。
 ん~、むなしい話しだ。


第六話



久留里商店はすごい!なりけり。(なりけりとはだったそうだ。)
商店は毎年まちゼミをおこなっていた。
商店主とお客様の信頼関係が構築されていて大きな飛躍があった。
商店主の会話がたまらなくお客が多く来ていたそうだ。
これぞ商売の極意を商店は知っていた。
これぞ正しく商売のだいご味である。

いらっしゃいません!ありがとうございました!だけじゃなかった。
信頼と言う付加価値を店主は知っていた。

今はロボットが挨拶をしている。
つまらない商売をしている。
いつしかお客もそっけなくなっている。
そしてお客は離れていっている。

人間もロボットみたいに心も感情もなくなってしまった。


第七話



商店の店員は決まりきったようにいらっしゃいません、ありがとうございましたとお客に応対している。

しか~し、
久留里商店街の中央にあった呉服屋の店員はすごかった。
お客を読み取り、距離感を絶妙にとって超一級品の対応をしていた。

物腰が柔らかく、笑顔を絶やすことのない説明にはびっくりしたものだった。
このように人に優しく出来る人こそ本当の美人ではないであろうか。
この美人を目当てに多くの人が訪れていた。

これぞ正しく久留里ブランドであった。

商人とは何かの極意をしっていたようだ。
現代でも学ぶところが大ではないだろうか。


ロボットのあいさつでは何も始まらない。


第八話



久留里はおおらかな人が多かった。
生活に余裕があったから、
学問があったから、
地位があったから、
頭が良かったから、
健康だったから、それもあったんだ。

城下町に隠された、未だに解明されていない謎である。

訪れた人は、穏やかな川の流れのように人柄に心を奪われたそうだ。
旅人は人間の生き方は何かを教えられて帰ったそうだ。

久留里を訪れた人は常に久留里を忘れず、何かを求めて何度も訪れたそうだ。

自然を満喫出来る久留里は、人に優しい心を与えていたそうだ。


第九話



久留里は紅茶の美味しさでも、旅人の心をつかんでいた。
日夜、紅茶の研究に没頭していた女性がいたんだ。
紅茶ソムリエとか何とか言う資格をもっていたそうだ。

紅茶に資格なんてと思う人がいた。
旅人は飲んで納得したそうだ。

お城に行った旅人は喉と、心を潤すために寄ったそうだ。

特に寒いとき、雪が降りしきる時は多くの旅人が訪れ、心優しい店主は忙しくても一人 〃に笑顔で応対していたそうだ。
旅人は紅茶と笑顔に心まで癒されていたそうだ。

紅茶で人の心まで癒すとはすごい事だ。


第十話



久留里はイベントの多い事でも有名だった。

財産を擦りへらしてまでイベントをしていたそうだ。
それも後先を考えずにだ!

これぞ正しく久留里の商人だ!
お城に仕えていた、ど根性なのかもしれない。

イベントで成果がなくても、ただひたすらに頑張る姿には、旅人も心をうたれていたようだ。

これぞ久留里魂だ!


続編



久留里の商人は、大正、昭和と激動の世の中を生きぬいてきたのだ!
明日の事を考えられず、今日を生きるために必死に、何一つ文句を言わず働いていた。

家は雨風をしのげれば良いと、隣家と気持ちを共有してきた。
隣家が困っていれば、お互いが助けあっていた。
苦しいことも、悲しいことも、お互い慰めあっていた。


食べるものと言えば、さつまいもと少しのお米だ。
子供には苦労させまいと、時には親は、自分は食べなくても子供にはたべさせていた。
病気の時だけは、貯蓄をしているわずかなお金で卵、リンゴ、ヨーグルトを買い、子供に食べさせていた。


家族みんなで楽しく食卓が出来たのは、お城のお祭りの時だけであった。

子供たちは学校から帰ってくるとすぐに親の手伝いをしていた。
子供たちの幸せと言えば親といっしょに手伝いをすることだった。
現代のように、あれが欲しい、これも欲しいなど一言も言わなかった。


母さんは一生懸命頑張っている子供たちの幸せを念じて台所で泣いていることもあった。
そんな時子供が母さんを見て、母さん何泣いているのと聞くと、母さんは、泣いてなんかいないよ。
ご飯の窯の煙が目に入っただけだよ。
母と子はお互いに心の共有をしていた。
美しい親子関係じゃないか。

子供たちは親の苦労をしっているので、人様に対して思いやりのある立派な子供が大かった。
子供たちは、親を大切にして本当の親孝行をしていた。
親孝行とは物をあげるとかではない。
心の共有である。
これぞまさしく本当の親孝行と言う事を久留里の子供たちは知っていた。


地位がある人も決して誇らしげに言う事がなかった。
みんなお互いに理解し合い、生活をしていた。
これが現代まで続いている、国宝級の久留里だ。


商人はもうけなど度外して人々の為に働いていた。
そこには「人の為に」これが久留里商人だ。
商売を長く続けられる原因はここにあった。


悲しいときも、苦しいときも、久留里城を見つめて、心を慰めていた。
この生き方こそ、心の世界遺産と言われる久留里である。

現代人が、心の世界遺産の久留里を見本にしているのは何だろう。
少しだけ解明されてきたのは、人に対する思いやりと、人間として生き方を教えてくれているような気がする。

まだまだ解明されていない事が久留里にはある。
それは久留里に訪れてあなた自身が実感して解明してはどうでしょうか。
お茶屋さん、呉服屋さん、郵便局さんに訪れるのも一つの方法かも知れません。


完結!

1.
物語は実存する事を構成してつくりました。登場する人物は実存しています。
第1話 4人 第2話 3人 第4話 1人 第7話 3人 第9話 2人  計13人

2.
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一筆太郎
久留里のすばらしさを後世に残ればと思い執筆しました。
プロフィール: 
母親は与謝野晶子さんの教えを被られていました。
私は幼少期から文学に興味を抱いていました。
決して優秀な子供時代ではなく、落ちこぼれだったと思います。
日々日記、作文を書いていました。
高校時代は私の作文を授業でとりあげて頂いて、先生が読んでくれました。
幼少期を過ごした東京都杉並区の自宅近くには井伏鱒二さん、与謝野鉄幹さん 晶子さん、
太宰治さん、宗像志功さんが住んでいました。
自宅から一駅離れたところに、川端康成さん、松本清張さんが住んでいました。
東京都杉並区は文学者が住み移ってきていたところでした。
当時は久留里に似ている地域でした。
メイン通りから一歩裏に入ると、池、雑木林、畑が点在していたところでした。
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3.
夢の世界へタイムスリップ。
100年後のお話です。

2119年 久留里城から「久留里昔話」の古文書が見つかる。
2120年 ベスト小説になり、あらゆる賞を受賞。
2121年 久留里は日本で注目を集める。
2122年 久留里は世界遺産に登録される。
2123年 全世界の文学者が久留里を訪れる。
2124年 映画化される。
2125年 映画は全世界へと広がる。
2126年 日本の小学校の教科書の教育の一環として載る。
2127年 世界を動かした、登場人物の写真が各家庭の家に飾られる。
2128年 登場人物はお城に銅像と石碑が立つ。
2129年 連日連夜その銅像と石碑を目当てに人がお参りにくる。
2130年 登場したお店は列をなして繁盛する。
2131年 久留里は永久不滅で1万年も続くと予想される。


4.
一筆太郎の人物は久留里をこよなく愛した小説家であった。
月に何回も久留里を訪れ、街並みを歩きながら商店に顔を出しては店主と会話を楽しんでいた。 
町の人には妙計奇策で知られていた。
一筆太郎が好きだった言葉は、「なせば為る 成さねば為らぬ何事も 成らぬは人の なさぬなりけり」 (上杉鷹山)